デジタル一眼は本当にオワコンか? 今こそ手にすべき現行モデルとミラーレスに負けない魅力

2025年07月12日

 

デジタル一眼は本当にオワコンか?
今こそ手にすべき現行モデルとミラーレスに負けない魅力

「カメラを始めたい」「新しいカメラに買い替えたい」と考えたとき、多くの人がミラーレス一眼を候補に挙げる現代。家電量販店のカメラコーナーも、その主役は完全にミラーレスへと移りました。

それに伴い、インターネット上では「デジタル一眼レフは、もはやオワコン(終わったコンテンツ)」という言葉を頻繁に目にします。

結論から言えば、答えは断じて「ノー」です。

ミラーレスにはない、あるいはミラーレスがまだ追い付けていない唯一無二の魅力が、一眼レフには確かに存在します。

そして、その魅力を理解する人にとって、一眼レフは「オワコン」どころか、今こそ最高のコストパフォーマンスで手に入る「玄人の選択肢」となり得るのです。

なぜ「オワコン」と言われるのか?市場の現実

まず、一眼レフが「終わった」と言われる理由を客観的に見てみましょう。

これは主にミラーレス一眼の技術的進化に起因します。

  • 高性能な電子ビューファインダー(EVF)による、撮影前の仕上がり確認の容易さ。
  • 先進的なオートフォーカス(AF)による、瞳AFなどの便利な機能。
  • 原理的に可能な小型・軽量化
  • 大手メーカーが開発リソースをミラーレスに戦略転換したこと。

これらの事実は動かしようがなく、多くのユーザーにとってミラーレスが最適な選択肢であることは間違いありません。

しかし、それでもなお、一眼レフを積極的に選ぶ理由が存在するのです。

それでも色褪せない!デジタル一眼レフ(DSLR)4つの魅力

1. 光学ファインダー(OVF)でしか味わえない「本物を見る」感覚

一眼レフ最大のアイデンティティは、レンズを通った光を直接自分の目で見る「光学ファインダー(OVF)」の存在です。EVFが「電子的につくられた映像」であるのに対し、OVFは「そこにある本物の光景」をタイムラグゼロで見ています。

このクリアさ、目の疲労の少なさ、そして「撮る」という行為への没入感は、OVFならではの魅力です。

2. 異次元のバッテリーライフ

常にセンサーやモニターを駆動させるミラーレスに対し、OVF使用時は電力消費を抑えられる一眼レフは、バッテリーの持ちが圧倒的です。

ミラーレスが300~500枚程度のところ、一眼レフは1つのバッテリーで1000枚以上の撮影が可能な機種も珍しくありません。

旅行やイベントなど、長丁場の撮影で絶大な安心感をもたらします。

3. 熟成されたエルゴノミクスと信頼の堅牢性

長年の歴史の中でプロの要求に応え、磨き上げられてきた堅牢なボディと、手に吸い付くようなグリップ感。特に大型の望遠レンズなどを装着した際のホールディング性の高さは、ミラーレスにはない安定感を生み出します。

物理ボタンが多く、直感的に操作できる点もメリットです。

4. 圧倒的な中古レンズ資産とコストパフォーマンス

キヤノン「EFマウント」やニコン「Fマウント」には、膨大な数のレンズが存在します。現在、中古市場ではプロ向けの高性能なレンズが信じられないほどの低価格で流通しています。

同じ予算でも、ミラーレスより遥かに充実したレンズシステムを構築できる、このコストパフォーマンスの高さは最大の武器です。

【2025年版】今こそ注目すべき現行デジタル一眼ラインナップ

PENTAX K-3 Mark III

PENTAX K-3 Mark IIIの画像

概要: APS-C機の理想を追求したフラッグシップ。フルサイズ機に匹敵する驚異的に見やすいOVFを搭載し、キレのあるシャッターフィールも魅力です。

こんな人におすすめ: OVFでの撮影体験を何よりも重視する人。

動体から風景まで高次元でこなしたいAPS-Cユーザー。

新品相場: 約25万円~
中古相場: 状態の良いもので約18万円~22万円

PENTAX K-1 Mark II

PENTAX K-1 Mark IIの画像

概要: ペンタックス唯一の35mmフルサイズ一眼レフ。独自の5軸5段手ぶれ補正「SR II」や、天体撮影に便利な「アストロトレーサー」など、ユニークな機能が満載です。

こんな人におすすめ: 風景や星景写真をじっくり撮りたい人。

オールドレンズを含め、多様なレンズでフルサイズ撮影を楽しみたい人。

新品相場: 約28万円~
中古相場: 状態の良いもので約16万円~20万円

Nikon D850

Nikon D850の画像

概要: 4575万画素の高解像度と高速性能を両立した「史上最高の一眼レフ」と称される名機。

緻密な風景描写からポートレート、動体まで、あらゆるジャンルで最高の画質を提供します。

こんな人におすすめ: 画質に一切の妥協をしたくない風景・スタジオ写真家。

一生モノの一眼レフが欲しい人。

新品相場: 在庫僅少、約35万円~
中古相場: 状態の良いもので約18万円~25万円

Canon EOS 5D Mark IV

Canon EOS 5D Mark IVの画像

概要: 約3040万画素のバランスの取れた画質と信頼性の高いAF性能で、プロ・アマ問わず多くのユーザーに愛されたフルサイズのベストセラー。動画性能も高いです。

こんな人におすすめ: ポートレート、スナップ、風景など、幅広いジャンルで活躍できる万能なフルサイズ機が欲しい人。

新品相場: 在庫僅少、約30万円~
中古相場: 状態の良いもので約13万円~18万円

まとめ:デジタル一眼は「オワコン」ではなく「価値ある選択肢」へ

デジタル一眼レフは、確かに市場の主役ではなくなりました。しかし、それは決してその価値が失われたことを意味しません。流行やスペックシートの数字だけを追うのではなく、自分が何を撮りたいのか、どんな撮影体験を大切にしたいのかをじっくり考える。そうすれば、デジタル一眼レフは「オワコン」という雑音をかき消し、「自分にとって最高のカメラ」という輝きを放ち始めるはずです。今こそ、この熟成された「玄人の道具」を、最高のコストパフォーマンスで手に入れてみてはいかがでしょうか。

最後にカメラ本舗ではデジタル一眼レフカメラの買取も積極的に行っております。思わぬ高値がつくカメラもございます。まずはお気軽にお見積り問い合わせください。

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